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写真:所長 林 徹

(はやし とおる)

1950年京都市生まれ。1975年食品総合研究所入所。農林水産技術会議事務局(研究調査官、研究管理官)、国際農林水産業研究センター(食料利用部長)を経て、2004年4月から食品総合研究所企画調整部長。2006年4月から現職。専門は放射線利用。農学博士。

役割

 食品総合研究所は農産物が安全で美味しい食品として消費者に届けられるように、その加工や流通技術を中心に幅広い研究を行っている研究機関です。また、糖質新甘味料の開発や冷凍耐性酵母の開発など、わが国食品産業の発展のためにも大きな役割を果たしております。農林水産省に所属する研究機関として、米などの新しい保存技術の開発や新品種に応じた加工技術の開発などの研究も重要な分野です。このような研究を通して国民に安全で豊かな食生活を提供し、わが国の食品産業の健全な発展を助けることが私達の使命です。

今後の重点領域

  1. 食と健康の科学的解析
    食べ物は単に栄養源としてだけではなく、ガンなどの病気の進行を抑える作用や病気になりにくくする作用があることが分かってきました。このような食品の機能性についての研究を深め、その結果を私達の日常の食生活に活かして行くことを目指しています。
  2. 農産物の加工・流通技術に関する研究
    国産農産物の付加価値を高めるためにも、未利用農産資源の新しい用途を開発するために電磁エネルギーを利用した新しい加工技術などの開発に挑戦しています。海外から食料や農産物の輸入が増えて、食品の安全性確保のための新しい流通技術の開発が必要になっています。
  3. 生物機能の高度利用法の開発
    わが国には納豆や味噌醤油など伝統的な発酵食品がたくさんあります。これらの食品の製造では微生物やその酵素が重要な役割を果たしています。このような微生物やその酵素の働きを遺伝子レベルで解明し、それらの働きを巧みに利用して新しい食品を作り出すための研究を行っています。

新しい体制に向けて

 食品総合研究所も、他の多くの国立研究機関と同様、2001年から独立行政法人に移行し、2006年4月より独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構・食品総合研究所として発足しました。これまで開かれた研究所として、国の内外から多くの研究者を受け入れて研究を行ってきましたが、今後は、世界の食品研究のセンターを目指して、より開かれた、活力ある研究機関となるよう、施設や制度を整えて行きます。

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